冬菜かしこの「ジムと畑とボランティア」の日々

二人娘は小学生、アラフィフママのどたばたな毎日の記録。

【ジム】エアロ中級の結果

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先日も張り切って、一人でジムに行ってきた。

本来ならば金曜日は実家で家事手伝いだが、

今日はお休みなので、せっかくだからとジムに行ってきた。

 

金曜日の朝イチのジムは、エアロビクス中級クラス。

私にとっては、どうにもこうにも、気が進まないクラス。

というのも、このクラスはベテランの男の先生が担当していて、

他のエアロの女の先生に比べて、なんだか「ゆるさ、がない」という感じ。

 

もちろん「初級クラス」に比べて「中級クラス」は難しいのはある。

ありますが、それを除いても、難しいし厳しい。

次々に繰り出される動きの数々に、

だんだん頭も体もついて行かなくなるのだ。

「難しすぎるっ。これって、修行なの?」という気持ちになってくるほど。

だから二年ほど前の入会直後に、1度か2度、受けたきり、

「金曜日の朝イチの、エアロ中級はしない」と決意していた。

 

それなのに。

なぜ今日は行こうと思ったのか。

それは「もしかしたら、今なら出来るかも?」と思ったから。

 

二年前は本当に、すっとこどっこいな動きばかりしてしまった。

エアロ初級クラスに通っていたが、

周りの人にぶつかりかけたり、

正反対に動いたり、

振り付けに頭がついていかず、一人だけ覚えられずぼーっと突っ立ったり。

どうしてもしんどくなったら、途中でフェイドアウトしたこともある。

 

ところが、さすがに二年間も続けていると、だんだん上達していったのだ。

人にぶつかりそうになることも、一人だけ違う動きをすることも、

あまりなくなっていったのだ。

そうすると楽しくなるので、張り切って覚えようとするし、

休まず通うようになるので、ますます上達していく。

だから、最近はわりと振り付けも覚えられることが増えて、

先生を見なくても動ける時が多くなった。

そこで今日は思い切って、「チャレンジしてみよう!」となったのだ。

 

その結果。

なんということでしょう!

先生の動きを見ながら、動けてしまうではありませんか。

先生の振り付けを、覚えられてしまうではありませんか。

このベテラン先生、何度も何度も何度も何度も、

自分の踊りをやめて、私たち会員の方を見て、

動きをチェックする。

本当に、何回も何回も。

その度に、先生をお手本にしていた方々は、動きをストップする。

先生と言うお手本がないので、踊れなくなるのだ。

全員ではないですが、わりと止まる方が多かった。

 

そんな中で、私はいつものように自分の踊りに入っていたので、

なんと、動けてしまいた。

体が軽く、足取り軽く、ターンもおちゃのこさいさいで。

 

嘘みたいだった。

二年前に「もう駄目だ、中級は嫌いだ」と投げ出して以来、

どんなに金曜日が暇になっても、かたくなに、そっぽを向いて、

金曜の朝イチのエアロ中級は避け続けてきたというのに。

「どうせ私は、中級は出来ないですよーだっ」といじけていたというのに。

 

今日の動きの軽やかさはなんなんだろうか。

これが「慣れる」ということなんだろうか。

 

あのイチロー選手の有名な言葉を思い出す。

「毎日こつこつ努力していたら、気が付いたら、すごいところに来ていた」

 

「そうか。これか。これなのか。イチロー選手の言っていたことは」

と、大リーガーの言葉を、感慨深く、心の中で繰り返す。

今は、成し遂げた功績の大きさの違いは、ひとまず置いておいて。

「習慣の力」ってすごい、と改めて思った。

 

ベテラン先生のエアロが楽しくて、先生の方を見ず、

自分の踊りをどんどん踊っていたら、

先生の動きのアレンジが変わったことに気が付かず、

一人だけ浮いていた。

すかさず先生が「先走りすぎですよ」と笑っていて、

どう見ても私に向けられた言葉だなと、

ちょっと恥ずかしくなった。

だけどそんな言葉さえも、楽しく受け止めている私がいた。

今日の私はそんなこと、全く気にしない。

 

楽しいのだ。

ただ、ただ、楽しいのだ。

もちろん、すべての動きが完璧に覚えられたわけではなく、

全ての動きをトータルで踊る最後の時間は、

振り付けを忘れていることも多々あった。

先生の動きを見たり、周りの方の動きを見たり。

自分一人ではできていなかった。

それでも、なんどか繰り返せば、この中級クラスについていけそうな、

そんな気がしたのだ。

 

不思議なもので、あんなに苦手だったベテラン先生が、

優しい先生に見えてきた。

「金曜日が空いた時は、エアロ中級クラス、ありだな」

そんなふうに思って、ちょっと得した気分になった。

 

覚えておこう、と思う。

どんなに大人になって年をとっても、

人って進歩していくものなんだ。

と、いうことを。

ずっと、ずっと、覚えておこうと思う。