冬菜かしこの「ジムと畑とボランティア」の日々

二人娘は小学生、アラフィフママのどたばたな毎日の記録。

【ボランティア】生け花ボランティア納め

先日、朝から、今年度最後の生け花ボランティアに行ってきた。

まずは今生けている古い花を剣山から抜き、

花卉の水を捨て、中を軽く洗い、新しい水を張る。

この時期の水は本当に冷たく、指先にこたえた。

それでも生け花を生けたい気持ちで、どうにかこうにか、花卉の水替えを終え、

ようやく花を生けていった。

 

今回の枝物は、赤い猫柳、桜、さざんか、など、

花は、赤い百合、菜の花、パステル色のスイートピー、かすみ草、水仙

ラナンキュラス、など。

 

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最初は百合を生けていった。

枝物は、師範の方に赤い猫柳をすすめられたので、それにした。

百合の葉は直線で存在感もあるので、猫柳の柔らかさを合わせるといい、

とのご指導だった。

あしらいには、私の見立てで、菜の花をいれた。

百合が咲いた時に、それを邪魔しないことを考えてのこと。

猫柳の枝ぶりが個性的で、かつ百合が存在感があり、

この二つに助けられて、バランスよくまとまった。

 

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次に生けたのは、枝物は桜とさざんかで、あしらいは薄紫のスイートピーにした。

枝物が二つになりましたが、桜は小花、さざんかは大きい花、ということで、

葉もあまり邪魔しあわないので、上手に組み合わせられた。

 

桜の枝ぶりがなかなか良くて、私が生けてもそれなりに、さまになった。

本当に枝物は、その枝の曲がり具合や枝の別れ具合で、

たださすだけで見栄えがするので、助かる。

赤い花は、最初椿かと思っていたら、さざんかですよ、と教えていただき、

そういえば花の形が微妙に違うなと、気づいた。

「さざんか、さざんか、咲いた道」のさざんかは、こういう花なのかと知り、

なんだかうれしくなった。

あしらいの薄紫のスイートピーは、私の選んだ色。

花卉の青系の色と、さざんかの赤に合わせて、

上品さを目指した。

 

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これは最後に時間があったので、残った花をまとめて作った。

写真では見えないが、透明な花瓶に生けている。

花瓶の中に大きめの網が二段になって入っていて、

花が固定されるようになっている。

これは、フラワーアレンジメント風に生けることにした。

 

アストロメリアを分割して、スイートピーラナンキュラスを短くして、

菜の花をアクセントに持ってきて、ボール状に生けていった。

白と赤のコントラストと、黄色のアクセントカラーが効いて、

私の好きな、パキッとした、雰囲気のものができた。

 

 

 

今日は師範の方に「今日はのっているわね」と言われた。

「よくまとまっています」とか、

「丁度良いところに生けられました」とか、

何度もお褒めの言葉をいただいた。

普段はあまり自分の主張をせず、すぐに師範の方に指示を仰ぐ、ビビりな私。

でも今日は、今年度最後ということもあり、

肩の力を抜いて生けられたように思う。

それが逆によかったのかもしれないなと、思った。

 

 

生け花ボランティアを始めて、約一年が経った。

師範の方や先生方、私と同じボランティアのママさん、

色々な方に支えられて、今日までこなしてこられた。

つくづく、自分一人ではここまで出来なかったと、

思わずにはいられない。

 

朝8時過ぎからの集合時間は、小学生を送り出してから、

猛スピードで家の片づけをして、とても忙しい。

夏は暑い中、冬は寒い中、ひたすらに隔週で通い、

せっせとお花を生け続けた。

時には、児童たちが大勢来て、私たちが生ける花があまり残っていない状態

の時も何度かあった。

それでも、「子供たちの為、出来ることをしたい」との師範の方と先生方と、

私たちボランティアの2人で、精一杯やってきたつもり。

 

これからの自分に何が出来るのか分からないが、

いつでも、出来る限り素直に、

皆さんとともに歩みを進めていきたいなと思っている。

この生け花ボランティアの良き出会いに感謝して、

来年度も続けていけたらいいなと思っている。

 

『千里の道も一歩から』

亀の歩みで、こつこつ、とね。