冬菜かしこの「ジムと畑とボランティア」の日々

二人娘は小学生、アラフィフママのどたばたな毎日の記録。

【ジム】久しぶりに、バレトン

去年の入院からずっと、ジムがおろそかになっていた。

それは退院してからもずっと、

長時間の歩行で腰が痛くなったり、

階段の上り下りで膝が痛くなったりしたから。

でも再度、きちんと病院で診てもらい、

「しっかり動いて筋力をつけて大丈夫です」

とのお墨付きをいただいたので、

「よーし、やるぞー」

と気合が入り、しっかり動くことにした。

ということで、ひさびさに、エアロの後に、

続けてもう1レッスン入れ、

バレトンをしてきた。

 

このバレトン、先生が宝塚の娘役のようなかわいらしい先生なのだが、

決してか弱い感じではなく、

どちらかというと強めな感じの先生で、

ビシバシ指導が入ってくる。

もちろん、物理的にというわけではなく、

体の動きへの説明がビシバシなされるということ。

今回時計で測ってみたら、7分くらいお話が続いていた。

(すごくない?)

 

いつもは「今日も長いなー」と、

ちょっとしんどさを感じる時もあるのが正直なところ、

でも久しぶりなので、

「先生、はりきってんなー」

となんだか楽しく聞いてしまった。

なんだかんだで、やっぱりこのレッスンいいなと思っているのだ。

 

バレトンは、バレエの要素を取り入れたレッスン。

足をあげたり、ポーズをとったり、

重心を落としたり、体重移動したり。

そのどれもが体幹によさそうで、

実際、他のエアロのレッスンの時のポーズが、

すんなりとれるようになるのだ。

やはり体の芯を鍛えるのは大事だなと思わせてくれる。

 

普段のエアロはどんどん動くのが楽しくて、

どちらかというと「楽しんでやっています」

といった感じ。

一方のバレトンは静かに鍛え上げていくので、

どちらかというと「地味に鍛えています」

といった感じ。

どちらか一方でも悪くはないのだろうけれど、

可能ならば、両方した方が、

私には合っている、バランスがとれている、

と思っている。

 

私が小学生の頃、

一年生から六年生頃まで、友達に誘われて、

クラシックバレエを習っていた。

昔は今ほど習い事も多くはなく、

近所の習い事と言えば、

習字、水泳、ピアノ、バレエ、が主流だったのだ。

私は自分からいろいろ提案しないタイプだったので、

友達に誘われるまま、歩いてバレエに通っていた。

 

当時、短期記憶が超苦手な私は、

バレエの振り付けを即座に覚えて繰り返すレッスンができにくく、

出来るだけ列の真ん中でやりたいなと思っていた。

どうしても列の先頭になった時は、

振り付けが覚えられず、困っていたことを思い出す。

多分、先生も困っていたんだろうなと、

今なら先生に同情したりも出来るが、

当時は自分のことで精一杯だったんだよね。

ほろ苦い思い出だな。

 

大してバレエが出来るわけでも、大好きなわけでもなく、

ただ友達の言うがままに、流されていた私。

それでも辞めたいと思わなかったのは、

レッスン前に、すぐ隣の公園で、

レッスン生のみんなと一緒にわいわい遊ぶのが

とっても楽しかったから。

今考えると、月謝がもったいないよと、

思わなくもないけど。

でも当時の私にとっては、

とても楽しい息抜きの場だったのだ。

今思い返しても、思わず頬がゆるむ、

そんな楽しい一コマなのだ。

 

大人になった今。

やっぱりバレトンもさして上手ではない気がする。

パッセの足上げは、膝が前に出て不格好だし、

体が硬いので柔軟性もあまりなく、やわらかな動きも出来ていないように思う。

それでも私がバレトンを好きなのは、

大好きだった小学生時代の、

あの「クラシックバレエのレッスン」の思い出があるから。

上手に出来ない当時の自分も、

それはそれで、抱きしめてあげたいくらい大好きだから。

「上手に出来ることだけが、正解ではない」

そんなことをあの頃、私は学んだのかもしれないな。

 

懐かしさとほろ苦さと、

そんな気持ちを抱えて、

多分これからも気が向いた時にバレトンに向かうのだろう。

今でもさして上手ではないその踊りに、

自分で自分をちょっと「仕方がないやつ」と笑いながら、

レッスンしていくのだろう。

それもまた、良いものなのかもしれないな。

 

効率重視の世の中で、

効率を無視した行動をするのは、

時に難しいことなのかもしれない

でも、やろうと思えば案外、

すっと出来るのかもしれない。

要は私の気の持ちようで、

なんとでもなるのかもしれない。

 

結局。

人生は自由なのだと、いうことかもしれない。

それでいい。

今日のところは、そういうことにしておこうかな。

その方がきっと、楽しいのだから。