冬菜かしこの「ジムと畑とボランティア」の日々

二人娘は小学生、アラフィフママのどたばたな毎日の記録。

【ジム】一人ジムを始めたい独身女性さんへ

私が独身時代、スポーツジムに行き始めたのは、

たしか39歳ころ。

原付バイクでこけて、腰の骨にひびが入り、

3か月ほど入院した時に、体力が落ちているのが気になった。

「おばあさんになったころ、ちょっと病気になりやすいくらいです。

何の心配もありません」

との主治医の言葉で、その時は納得して、安堵したのだ。

しかし思った以上に体力に不安を感じて、

だんだん心配になってもきた。

その前だったか、後だったか。

会社の女性の先輩や後輩に、

「ジム行ったら?私たちも行っているよ。

あなたの家の近くなら、○○と言うジムがあり、そこがいいよ。

自宅から近い方がいいよ」

との言葉を受けて、ちょっとジムの体験に行ったのがきっかけだった。

 

最初はそれほど、のりのりだったわけではなく、

勧められたジムは、のんびりはしているけれど、

知り合いもいないし、

友達はみんな育児に忙しいし、

一人で行くのもな、

と思っていたのだ。

会社の女性は二人とも、会社帰りに行けるジムに行っていたようだ。

二人は車通勤の為、同じジムに通っていたのだが、

私はバス通勤だったため、

そのジムに通うのは無理だと判断した。

 

でも正直に言うと、

会社から帰ってまで、

会社の人間関係を維持したいとも思っていなくて、

いっつも一緒、というのは、

私には合わないなとも思っていた。

だから勧められた私の実家近くのジムに、

一人で通うというのは、

皆で一緒よりはいいかな、

とも思ったりしていた。

 

学生時代までは、トイレとか、

しょっちゅう友達が誘ってきて、

連れだって行ったものだが。

社会人になって、

会社員生活を重ねていくごとに、

誰かといっつも一緒にいなくてもいいかなと、

だんだん変化していくようになった。

それは、それがいいとか悪いとかではなく、

私自身は、そう変化した、ということ。

 

そしてバス通勤の私は、

どうやら平日に行くのは大変なので、

土日に行くことに決めた。

ただし、そこは日曜は休館だったので、

自動的に、土曜日のみとなった。

週に一回、土曜日の一人ジム。

こうして私の一人ジム生活が幕を開けたのだ。

 

その当時していたのは、

ピラティス、エアロ、プールです。

ピラティスとエアロはコーチがついて、

丁寧に指導してくれる。

今のジムは大所帯なので、

個人指導はほぼない。

でも独身時代のジムは、わりとこじんまりしていて、

コーチがみんなのところを回って、

指導してくれる。

わざわざコーチに手取り足取り教えてもらうと、

それだけで特別感があり、

「今週も頑張ろう!」

と思えたものだ。

こじんまりには、こじんまりなりの、

素敵なところがあったのだ。

 

そして同じコーチが引き続きエアロをしてくれる。

ピラティスとエアロと言う、

全然違うジャンルの指導を同じコーチがしてくれるというのが

今ではわりと珍しかったなと思っている。

でも続けてだと、ずっと私たちの動きを見てくれているので、

コーチとのやりとりも自然とやりやすくなったように思う。

 

この時に70歳くらいのおばちゃんに話しかけられて、

「土曜日のコーチが一番いいのよー」

と教えてもらった。

だから私はラッキーだったなと思った。

そしておばちゃんは、

「週一回だと、どうしても、平日の6日間で元に戻るから。

少しでもいいから、平日も家で体を動かした方がいいよ」

とのアドバイスをいただいた。

おばちゃんとは、週一回土曜日に、

ピラティスとエアロで一緒になるだけの間柄。

にもかかわらず、こうしたアドバイスをしてくれたことに感謝。

 

ジムって、なんだか連帯感が生まれるのかもしれない。

こうした出会いが、ありがたいなと思う。

 

スタジオレッスンの後は、

プールでひと泳ぎしていた。

週一回しか行っていないので、

どうせなら、しっかりジムを利用して、

もとをとりたい!との気持ちもあったのだ。

そして人の少ないプールをゆらゆらと泳いで、

何往復かしたら、あがる。

そんな感じでジム生活をしていた。

 

最初は手持ちのTシャツに、ジムで買ったトレパンとシューズ。

水着も手持ちの水着に、プール用短パンをはき、

ジムで買ったゴーグルと帽子をかぶっていた。

とにかく「お金をかけない」ことを決め、

できるだけ「いつでもやめられる」と言う姿勢で、

心理的な負担を軽くしていた。

 

何かを始める時に、道具をそろえて形から入る人がいる。

それがあっているなら、それでいいと思う。

「せっかく道具そろえたし、あとには引けないっ!」

と言う方法も、一つのやり方だ。

私がしたのは、道具をあまりそろえず、

「いつでもやめられるから、軽い気持ちでやろう」

というもの。

それもまた、一つのやり方なのだ。

 

独身女性は、なにかと、

「周りの人にどう見られるか?」

を気にしがち。

それはそんなに悪い事ではないけれど、

それにしばられすぎるのは、

もったいないなと思う。

 

一人ジムがはずかしいなら、

周りの人に言わなければいい。

それだけのこと。

何かを始めるなら、

一番大切なのは、

自分がしたいか、したくないか、

それだけだ。

周りに迷惑をかけないのであれば、

たいていのことは、OK。

そうして自分の生活を、

彩ってほしいと思うのだ。

 

「やってみたいという気持ちが一番大事」

それをどうか忘れないでほしいなって、

思っている。