冬菜かしこの「ジムと畑とボランティア」の日々

二人娘は小学生、アラフィフママのどたばたな毎日の記録。

【ジム】偶然、知り合いに会う

はりきって一人ジムに行き、

いつも元気いっぱいのコーチとともに、

楽しくエアロをして、

珍しく真ん中を確保できたので、

コーチの動きもしっかり確認出来て、

思うように動けたのでとても楽しかった。

という、とある日のこと。

 

スタジオを出て階段を降りながら、

「次はプールでひと泳ぎするかー」

といつものように思っていると、

前の方から、

「○○さん?(私の苗字)」

と声をかけられた。

「んっ?」

私に声をかける人は、

たまに見かけるおばちゃん二人ぐらいしかいないはず?

と思って見て見ると、

そこには少し前に知り合った方がいた。

 

「◇◇さん?」

マスクをしていてもはっきりわかるかわいらしい感じの方。

思わず私もい顔がほころぶ。

最後に会ってからひと月半ほど会っていなかった人。

もう会うことはないと思っていた人。

とても驚いた。

でも穏やかなその人は、

私の嫌いではないタイプの方なので、

会えたことが単純にうれしかった。

 

階段の踊り場で、

お互いの近況を報告した。

その人はいろいろと大変なことを抱えていて、

最近、体の不調が深刻な時があり、

同居している親の介護もあり、

忙しくて大変だと言われてた。

私自身も、結構ばたばたとした毎日を送っているので、

忙しさで大変、というのは良く分かった。

 

決して同じ種類の大変さばかりではない。

私の大変さが100パーセント伝わらないように、

相手の大変さも、私には100パーセント分かるわけではない。

それでも「お互いに忙しくて大変だね」と思い合うだけで、

何パーセントかは救われる気がしている。

それで、いいのだと思っている。

 

相手は私に、

「元気そうで良かった」と言うので、

「元気じゃないんですよー。

プールで泳ぎながら、ストレスを発散しているんですよー。

泳ぐのをやめたら生きていけないサメのように、

ひたすらに泳いで、水の中にストレスの毒をはいているんですよー。

そして家に帰って、昼寝して、スッキリ!です。」

と言うと、相手は笑ってくれていた。

 

お互いに大変な時は、深刻な雰囲気で、

大変さアピールしてはいけない、と思っている。

本当に息も出来ないほど辛い時でなければ、

出来れば大変な時にもユーモアをもって、

相手と笑ってストレスを吐き出していきたいと思っているのだ。

お笑い好きな私はそうやって、

日々を乗り越えていきたいと思っているのだ。

 

階段の踊り場での話が長くなり、

階段を下りてベンチに座ってまた話をし、

相手の「次のレッスン、私入るから」の声が出るまで、

話し続けた。

それは、まるで昔からの知り合いのように。

知り合ってまだ間がないのに、

空気感が似ているので、

話しやすいとお互いに思ったのでだろう。

楽しかった。

 

「○○さん(私の苗字)のイメージって、ジムに来るっていうのがなかったから」

と言われたが、実はわりと体を動かすのが好きな私。

「ジムは4年目なんです」

としっかりアピールしておいた。

そして「私はうるさいぐらいしゃべるんで」とも。

おしとやかなおとなしい文学少女風の見た目とはうらはらに、

子供の頃は山猿のようにど田舎をかけまわって

男子と一緒に遊んでいた私。

そんなにおしとやかになど、なれない。

だからちゃんと訂正しておいた。

きちんと伝わっているといいだが、

そうでなくてもかままない。

そのうちきっと、私の地が出るだろうから。

 

「毎週月曜と木曜と土日にジムに来ているの」

と相手が言うので、

「私は毎日来ています」

と言い、

「またジムで会えたら」

と言って別れた。

家に帰ってカレンダーをチェックすると、

祝日やらジム休館日やら、

うちの娘の夏休みやらで、

どうやら次に会うのは9月になりそうな予感。

でも、縁があるならそのうちまた会える。

そう思っている。

 

今回、この相手に会えたのは、

きっと何かのお知らせなのだと思う。

そして、しばらく会えないのも、

それも何か意味があるのだと思う。

その意味が何なのか、今は分からないが、

なんにせよ、それを意義のあることにするかどうか、

それは私の心の持ちようにかかっているように思うのだ。

 

チャンスは平等に訪れる。

ただ、チャンスが来た時に備えている人にだけ、

チャンスをつかむことが出来る。

どこかで聞いたフレーズ。

ならば私は今の自分の思うことを、

しっかりとしていこうと思っている。

自分を甘やかすのではなく、

かといって、自分をがんじがらめにするのでもなく。

自分の心に従って、

自分のするべきことをしていく。

そう腹をくくることで、

「自分の人生を生きる」

ということが出来るように思うのだ。

 

この相手と9月に再会した時に、

納得のいく自分でいるために。

まずは足元を見つめて、

自分にできることをひとつずつ、しっかりと。

まずは、始めていこうと思っている。