冬菜かしこの「ジムと畑とボランティア」の日々

二人娘は小学生、アラフィフママのどたばたな毎日の記録。

【ジム】ジムの処世術

さて、今回はジムの人間関係について、

私の処世術のお話をしたい。

 

うちのジムはわりとシニアの方が多く、

なかなかに強者ぞろい。

おばちゃん最強説、の通り、

本当にジムのみなさんは強い。

 

職員だろうと会員だろうと、

男だろうと女だろうと、

若かろうと年配だろうと。

気持ちのいいくらいに、自分の意見を述べられる。

まるで、みなさんの辞書には、「負けるが勝ち、という文字はない」のごとくだ。

 

そんなみなさんの中で、

わりともまれてきた私だが、

ジムをやめるほどには至っていない。

全く1つの悩みもなくジム生活をしている、というわけではないが、

なんだかんだ言って、2年間も続けている。

 

それは、なぜか?

だんだんにコツが分かってきたから。

そのコツとはなにか?

一言でいえば、「ジム内の処世術」。

 

今のジムに入会した当初は、

ジムの更衣室でシューズを脱ぐのを忘れたり、

プールでぬれたまま着替え室に入ったり、

廊下を小走りしてしまったり、

いろいろやってしまっていた。

 

その度に「あんた、間違えてるわよ!」と注意されて、

ひたすら「あっ、すみません」と頭を下げていました。

「知らないのだから、仕方ないじゃないの」とは思わない。

このジムのルールは、私より古い方々で作られているのだ。

ですから、それに則って自分を変えていくのは、

ごく自然なことだと考えていた。

自分は新米なので、皆さんのルールを乱してはいけないと思っていた。

 

もちろん、すべてが、素直に受け入れられることばかりではない。

時として、理不尽なこともあった。

 

例えば、ジムのスタジオレッスンにありがちな「場所取り問題」。

うちのジムは、荷物を置いての場所取りは禁止されている。

ですが、ベテランの方々は荷物を置いて、グループになって固まって場所取り

をされていた。

でも、「ああ、荷物を置いて場所取りしてもいいんだ」と思って

同じようにしたが、なにやら雰囲気が不穏な感じになった。

「新米は、荷物で場所取りしてはいけないんだな」

と理解して、やめることにした。

 

また、「開始10分後までスタジオ入室可能」ということだったので、

幼稚園の登園のために、遅れてスタジオに入ることも何度かあったのだが、

どうやら周囲はあまり良く思っていなかったようだ。

新米なのに遅れてくるなんて、ということみたいです。

この時は気のいいおばちゃんが、

「あまり遅れて入らない方がいいわよ」と、そっと小声で教えてくれた。

だからそれ以降は、出来るだけ遅れて入室しないようにした。

もし遅れたら、それはパスして、次のレッスンをするようにした。

この時の気のいいおばちゃんは、本当に気のいい穏やかな方で、

今でもたまに挨拶をかわしている。

こういう方が一人いるだけで、心が強くなれる。

 

 

毎回の場所取り合戦に辟易していた私だが、

そのうちにスマホ予約のレッスンがいくつか始まった。

そして、床にテープで正方形を描き、一人一人のパーソナルスペースが

とられるようになった。

さらに、階段付近に「順番待ちの列を作る場所」が出来て、

場所取りをしたい人は、並ぶこととなった。

 

こうして、しっかりとしたルールが決まり、

ベテランも新米も関係なく場所をとることが出来るようになり、

旧来の場所取り合戦は、影を潜めていった。

 

 

それでも、まあ、みなさんの中には、

「場所変わって」と言う人もいる。

言われたおじさんは、仕方なく、変わってあげていた。

 

また、私がレッスン前にちょっとぶつかりそうになった時、

「あっぶないじゃないのっ!」とヒステリックに声を荒げた人もいた。

いつもひときわ声の大きな方で、ずっとおしゃべりをされている方。

それ以降は、出来るだけ近づきすぎないように気を付けている。

 

ほかにも、「あなた、若いんだから、前に行きなさいよ」と真正面から

圧力をかけてくる人もいた。

その時はさすがに、一番前に行かされるのは本意ではなかったので、

「一番前は苦手なのですみませーん」とやんわりとお断りした。

この時は、出来るだけ感情的にならずに、自分の意思を伝えるようにした。

 

そういうことを繰り返していくと、次第に、

「あの人、ああいう人」という認識になってくれて、

そのうちに、変にからんでくることもなくなった。

空き時間はいつも読書をしている私。

周りの方が放っておいてくれ始めたので、

気が楽になった。

 

中には、「あなた若いのにすごいわね。何も言い返さなくて」

と褒めてくれる人も、数人おられた。

私が「私もベテランになったら、いろいろ言うかもしれませーん」と笑って答えると、

相手の方はさらに感心してくださった。

周りの方は、案外良く見ているのだなと、思ったりした。

 

ほかにも、お友達と楽しく来ていた方が、ふと私に話しかけてくれたことが

あった。

その時、その方がとても素敵なマスクをされていたので、褒めたが、

「マスク一つでも、いろいろ言われたりするのよ。布はよくない、とかね。

だから、気を遣うわー」

とこっそり教えてくれた。

いつも数人のお友達と楽しそうにしていたのに。

最近は、エアロの後は一人でマシンに向かっている。

お友達同士でこじれたのか、マシンに興味が出て来たのか。

それは分からない。

でも「おばちゃん同士もいろいろあるのかもしれないな」と、

人間関係の難しさについて、ちょっと考えたりもした。

 

最後に。

私がジムの処世術として気を付けている3つのことを書いておく。

 

1、何を言われても、反論しない。

 相手がどんなに矛盾したことを言ったとしても、

 正論で返しては、相手の顔に泥を塗ることになる。

 あまりにもへりくだる必要はないが、

 相手がどうとか言わず、私はどう思うかだけ伝え、

 感情論になることを避けている。

 

2、一定の距離を保つ。

 どんな付き合いもそうだと思うが、

 あまりにも近くになると、相手の悪いところが見えてくる。

 それを気にしない方はいいが、

 私は気にしてしまうので、近づきすぎないようにしている。

 自分のプロフィールや、相手のプロフィール、などは出来るだけ話さないようにし、

 無難な趣味の話や、ジムのレッスンの話、時事ネタなどで、

 かわすようにしている。

 ジムは気晴らしなのですから、人間関係で疲弊する必要はないと思っている。

 

3、特定のグループに属さない。

 お友達同士で入会している方はいいが、

 そうでないならば、無所属の方が気が楽。

 女子が集まれば自然発生で、派閥が出来て、敵対するもの。

 自分はみんなと仲良くしたいと思っても、

 自分の派閥で「あの人嫌い発言」があれば、

 その「あの人」とは仲良くできなくなってしまう。

 そういうことが出来る人はいいが、

 私は無理なのだ。

 だから一匹狼で楽しくやっている。

 

 

ジムに限らず、どこでも似たような問題は起こるかなと思う。

だから、これらは特別ではないのかな、とも思う。

ただ、ジムは高い会費を払っているから、

途中でやめるのも、もったいない話。

出来ればぼちぼち楽しく、健康的なジム生活を謳歌していきたいものだ。

みなさんも、自分に合ったやり方で、

ジムの中での上手な交流をめざしてもらえたらなと思う。

せっかくなら、楽しんでいきたいもんね。