先日、苺苗を大量購入したお話をしたばかりだが、
またもや野菜の苗を大量購入した。
それは、そら豆。
なぜ、そら豆か?
それは、ただ単に、スーパーの店先で、
処分価格で販売されていたから。
1株58円。
家計をあずかり、日々節約を目指す主婦にとっては、
思わず触手が伸びるというもの。
そばにあった空き箱に詰められるだけ詰めて、
12株の苗をレジに持って行き、
ほくほくした気分で帰宅した。
翌日、傷む前に早く畑に植えようと、
市民農園まで自転車を走らせる。
なんといっても12株。
植えるのにも気合が入るってもんだ。
畝はいくつも作っていて、
苺のほかはなにも植えていない畝ばかり。
なので、とにかくあいている畝にひたすら苗を植えていく。
雑草はもうすでに処理しているし、
自宅で水やりをしてきた苗なので、
すぐに植えるだけ。
スコップで植穴を作り、苗を入れて土をかければ、
すぐに植え終わった。
さすがに12株は植えがいもあり、
やれやれと思い、植えたのを見ていて、
はたと、気づいた。
「そら豆って、ネットを立てなきゃいけないんじゃないの?」
苗からはみ出しまくっているその茎を、
どうにかしなきゃいけないことに、
その時初めて気づいた。
もちろん、スーパーの店先でも、
その伸び切った茎は見えていた。
どうにもこうにも、黒ポットにはもう収まらないだろう、
10センチ以上はあるその茎を、
手こずりながら箱に入れたのだから。
でも。
すっかり油断していた。
そうか、茎が長いということは、
その処理をしないといけないということなんだ、と。
そら豆12株。畝にして2列。
ということはネットも当然2枚は必要。
張り切って植えたはいいが、後の事を考えていなかった。
仕方ない。
近々ネットを張るしかなさそうだ。
台風やら大雨やら強風やら。
下手にするとあとが、ぐちゃぐちゃになるから、
ネットを張るならしっかり貼らないといけない。
やれやれ。
しばらく畑仕事から離れていたから、
こういうこまごましたお世話をすっかり忘れていた。
でも、まあ。
それも畑仕事の大事な作業だからね。
しっかり、やっていこう。
今まで、スナップエンドウや、枝豆は植えたことがあり、
収穫したものはなかなかに美味しかったことを記憶している。
それほど期待していたわけではなかったのだが、
思いのほか味がよく、「豆は鮮度が一番」というのが、
よく分かった。
特に枝豆は本当に美味しく、
前回はトウモロコシの虫よけに少しだけ植えていたのだが、
次回はしっかり植えて、メインにしようと思ったほどだ。
今回のそら豆がどれほどの出来になるのか分からないが、
塩ゆでしたそら豆が大好きなので、
今から収穫が楽しみ。
なんということはない、のんきな冬の畑仕事。
今年はほとんど収穫はできなかったので、
今は肩の力を抜いて、
すこしずつ、ぼちぼちとやっている。
去年のように、気合の入ったものは、
今年はできそうにない。
でもそれはそれで。
今は畑仕事が出来ることの嬉しさをかみしめて、
ゆっくりのんびりやっていく。
「ひとつでもできたらラッキー」
そのくらいの気分で、やっていこうと思っているのだ。
そら豆のネットを張って、
そら豆が上へ上へと、その茎を空へ伸ばしていくのを見ながら、
私の気持ちも少しずつ上がっていければいいなあと、
そんな風に思っていたりする。
ロングバケーションの終了。
市民農園の再始動は苺とそら豆。
これでこれからは楽しく畑で遊んでいく。
人生は楽しんだもん勝ち。
ならば楽しんじゃおう、じゃないか