先日、二週間ぶりの生け花ボランティアに行った。
今日は小学校にお客様が来られるとのことで、
てきぱきと早めに生けていき、
師範の方も2つほど生けてくださった。
紫色のお花(名前が分かりません)と薄紅のアルストロメリア、
白い小花(これまた名前が分かりません)と緑のギボウシ、などを生けた。
白い花卉に涼し気な花を集めてみた。
いつも思うのですが、どうしても紫には白色を合わせたくなる。
ワンパターンになるかなと、他の黄色やピンクを考えても見るが、
結局は白を入れて無難に完成させてしまう。
それはそれでいいとは思うが、
折角、たくさん生けられる環境なのにと、
ちょっと自分の冒険心のなさを感じた。
師範方の納得をもらった生け方なので、
悪くはないと思うのだが。
だんだん「もっと上を」と欲が出てきたのかもしれない。
でも暑い夏に涼を感じさせる、涼し気な生け方だった。
こちらはお花屋さんから届いた「セット花」を生けた。
すでに組んでいる花が届くので、
そのお花をそのまま素直に生けた。
師範の方が「枝を活かして、のびのびと生けましょう」と、
ある程度の、長さや角度を教えて下さったので、
そのまま生けていった。
「ひまわりを3本散らして、下にトルコキキョウウを」とのアドバイスもいただき、
その指導なまま生けると、すんなりまとまった。
足元のヒピリカムは私がわりと好きな花材。
賑やかさと華やかさとかわいさとを持ってきてくれる。
こういう便利なお花って、助かるなって思う。
残ったお花を頂いたので、いつものように玄関の花瓶に生けた。
朱色のグラジオラスとピンクのカーネーションとスイートピーとバラとカスミソウ。
そこに黄色いバラを中心に入れて華やかにし、赤いスイートピーで引き締まる。
紫のスイートピーを入れたのは、暖色ばかりの花の色の偏りを、
青系の色を入れることでバランスをとろうと思った。
生け花の花卉では、基本的には3色しか使わないことが多いが、
私は花瓶の花に関しては、さし色を入れて色のバランスをとるようにしている。
その方がしっくりくる気がして、どうしても反対色を入れたがってしまいる。
これは絵を描く時のやり方に近い気がしている。
以前油絵を習っていたので、
もしかしたらその時の癖が残っているのかもしれないね。
もう一つの花瓶には、
白いハナミズキがあったので、それを中心に生けることにした。
ただしこの枝は上の方に重心がいき、頭でっかちでバランスが悪いので、
あまっていた小枝のハナミズキを、
別のガラス瓶を用意して、足元に置いてみることにした。
小さいガラス瓶のハナミズキを、大きな花瓶の前に置き、
上下のハナミズキでバランスを取った。
花瓶の複数遣いは、本とかではよく見るが、
実際には水替えの手間を考え、あまり積極的にはしようとは思わなかった。
でも今回はそれをやってみて、思いのほかいい感じになったので、
これも場合によってはやってみる価値があるかも、と思った。
この花瓶にはメインのお花がなかったので、庭のピンクのバラを入れた。
アクセントには、同じく庭の赤いスイートピーを入れた。
花瓶を2個使って、高さを変えて、同じお花をいけてバランスをとる。
こういう生け方は普段はあまりしないので、
なんだか新鮮な生け方でしたが、個人的には好き。
今回は花材にひまわりが出てきて、
「初夏だなあ」と感じた。
「夏は黄色のお花が多いよね」との同じボランティア仲間の方から言われたので、
「そうだよね。そして冬は赤いお花が多いよね」と私も普段思っていることを言い、
お互いに情報を共有して、少し気づきが増えた。
お花のお話をする相手がいることの有難さを思った。
暑くなってくるとどうしてもお花が痛みやすくなる。
毎日の花瓶の水替えは手間がかかるが、
生けたお花に元気をもらい、
毎日を乗り切っていこうと思う。