市民農園は白菜の花が咲き誇り、
ついでにブロッコリーもいよいよ花が咲き始めた。
「早く食べなきゃー」と言う気持ちはあるものの、
そんなに毎日毎日はきつい。
そうして油断していたら、ほぼすべての花蕾が、
黄色い花びらを見せ始めた。
「やばい。花開いちゃう」と思うものの、
あまりにも4株が一斉に花を開きかけているので、
「どれから収穫したらいいのよー」
と思って、お手上げ状態。
一体どうなることやら。
とにかく、まずは
「収穫しなきゃ!食べるかどうかは、それから考えるっ!」
と改めて思った。
自宅の庭には、昨年植えた桃の花がひと枝だけ、花を咲かせていた。
花壇には、これまた昨年の球根を引き継いだチューリップが、
一つだけ花を開いていた。
別の花壇には、間引き菜を植え替えた大根の白い花が、
ようやくひとつ、花を開いた。
玄関の花瓶には、菜の花と赤目の枝と、
次女が足で踏んづけて折れちゃったチューリップを生けた。
最近は「お金で買ったもので花壇を飾る」のではなくて、
毎年毎年の繰り返しで、花を咲かせたいと思っている。
きっかけは、毎年こぼれ種できれいに咲いてくれるコスモス。
何もしなくてもどんどん増えていく様に、
何とも言えない安心感を覚えた。
買ったものではないから、
「絶対に咲かせないと、損をする」といった気持ちがない。
しかも、こぼれ種の量って半端ないので、
大抵の場合、翌年もきちんと大きくなってくれる。
今は、お金を出せば大抵のものが手に入る時代。
それでも「手塩にかけた植物」というものは、
どうしたって、手に入らないのよね。
もしかしたら、それが楽しくて、
私は植物を育てているのかもしれない。
「お金で買えないもの」
最後に人を動かすものは、
意外とそういうものなのかもしれないね。