先日、久しぶりに、小学校の生け花ボランティアに行ってきた。
前回はお花の師範の方の都合で、急遽なしになったので、
今年度初の生け花ボランティアとなった。
春になったので、師範の方の用意されたお花も、
色とりどりで、どれもこれも華やかな色をしていた。
濃いピンクのしゃくやく、濃紫のあやめ、
白や薄ピンクや濃紅や薄紫のスイートピー、
白や黄やピンクのキンギョソウ、白いカラー、カスミソウ、などなど。
やはり春は花の季節なのだなあと、
思わずにはいられなかった。
生け花の師範の方が「これをどうぞ」と言われたのが、このあやめ。
根元を真っ直ぐにそろえる生け方をした。
半年ほど生け花教室に通った経験がある私だが、
この生け方は難しく、とても苦手なのだ。
師範の方もそれをよくご存じなのだが、
恐らく練習の為、課題として出していただいたのだと思う。
私が迷っていると、適切な指示をくださって、
「もう少し短く切って」とか、
「もう少し左に振って」とか、
ご指導してくださった。
最後は仕上げの葉の生け方として、
指の腹で曲線に曲げて生けてくださった。
ただ一種類のあやめの花を、
それだけで見ごたえのあるものにする生け方に、
余分なものをそぎ落とす、生け花の粋のようなものを感じた。
そして、今咲いている花と、これから咲く花を計算して、
それぞれの位置に花を配置していく。
生け花は、やはり奥が深いと思った。
これはクレマチスを生けたくて、短く切って真ん中に入れた。
紫には白がいいと思い、白いキンギョソウを添えたのだが、
後で見ると、ボリュームが逆転していて、
なんだかひっくり帰りそうな感じになってしまった。
前からだけでなく、斜めや横からも見て、
花の薄さや存在感の大きさなど、
見誤らないようにしないといけないなと思った。
周りには白やピンクのスイートピーをあしらって、
やわらかく仕上げた。
その中に一輪だけ、紅のスイートピーをさしている。
これは私の遊び心で、フォーカスポイントを作ってみた。
引き締め効果が出ればと思ったのだが、
さして効果は実感できず、
でも私としては面白いと思っている。
余ったお花をいただいたので、玄関に生けた。
自宅の庭の花もいいですが、いつも同じ花なので、
こうして自分の知らないお花を生けると、
とても楽しい気分になる。
次女のくれたキバナコスモスを入れた。
お花がたくさんだったので、もう一つの花瓶にも生けた。
ピンクのバラは庭のものだが、
後は全ていただいたもの。
いろいろ、ごちゃまぜにした感はあるが、
自宅なので、まあいいかな、と思っている。
3、4日ほど飾ったのち、元気のいい花を選んで、
実家に帰省する際に持って行ってあげようと思う。
お花が好きな母が喜ぶので、いつもそうしているのだ。
自分だけでなく、周りの人も幸せにしてくれるお花、
そして生け花ボランティア。
今年度もしっかりとお役に立てるように、努力していこうと思う。
そして生け花のセンスが、少しでも磨かれたらいいなと思っている。