冬菜かしこの「ジムと畑とボランティア」の日々

二人娘は小学生、アラフィフママのどたばたな毎日の記録。

【書評】最近読んだ本、8月

さて、写真集のあとの、一般の本の感想。

図書館に置いているのに、マンガだ。

しかも、表紙がこんな風に、やわらかい感じ。

内容も、新婚夫婦の思いがけない日常、

相手の行動に、あれ?あれ?となる日常、

思わず、うっそーんっとなる日常、

など。

 

本書を読んでいくと、

著者がご主人の事を書いているのだが、

本当にこんな人いるの?

と思わずつっこみたくなること多数。

でもそれを、あたたかく描いている作者のお人柄に、

ほっこりする。

人っていろんなタイプがあるのねえーと、

思わずにはいられない。

 

私は、結婚して12年も経っているが、

まだまだ、相手の、

うっそーんっ、

はあるもので、

きっと主人もあるのだろう。

それでも、なんだかんだで、まあまあ仲良くやっているなら、

他人がどうのこうのいう必要ないよねと、

思った一冊だった。

可愛いマンガでした。

 

そしてこちらは、ドラマ化された小説。

以前から気になっていて、図書館に予約して、

順番が回ってきたので、ようやく読めた本だ。

 

ドラマの方はすでに終了していて、

私は毎週欠かさず見ていたので、

ほぼ、ドラマどおりだった。

キャストの仕事先が違ったりと、

細かい箇所は違うものの、

大筋は、そのまま。

ドラマの方も大好きだった私。

小説を読んでも、ドラマより、

より詳細にストーリーを感じることができて良かった。

楽しい本だった。

お金の使い方を考えさせてくれる本だった。

 

こちらは、私にとってはおなじみの枡野敏明さんの著書。

いつも分かりやすく、読みやすく、

私の困りごとに明かりを照らしてくれる著者の方。

今回は「50代の」という単語がちょっと気になり、

その単語に惹かれて借りてみた。

 

50代は黄金期、50代は好きなことをすればいい、

という見出しからして、とても勇気をもらえる。

確かに私自身は、子育てはまだまだ手がかかるが、

人生経験はそれなりに積んで、年齢を重ねて、

今まで思いもよらなかった判断力がついてきていると

感じることが多い。

 

それを社会に還元し、

自己利益でなく、他己利益を考え、

他人に承認してもらうのでなく、

自分が納得する生き方をする、

それが大切だと教えられ、

まさに、その通りだなと思った。

 

手ぶらで生まれて、手ぶらで世を去る。

それが実感として分かるのは、

親が老いてきて、親の世話をする、

50代なのかもしれない。

死を意識することで、生を輝かせる、

という言葉は、本当にそうだなと納得してしまった。

読んでよかった。

 

次はこちら。

この本は、表紙が面白いのと、

吹き出しの意味を知りたくて借りた。

珍しい著者名に、ブロガーの方かな?と思ったが、

ひとまず一度、読んでみようと思った。

 

そして気楽に読み始めて驚いた。

今まで自分が漠然と、

「世の中、本当は、そうなんじゃないかな?」

と思っていた事柄が、

分かりやすい文章と、分かりやすい図で丁寧に書かれていたから。

 

つまり。

実力、実力、とはいっても、

人は直感で判断してしまい、

その直感は、相手の肩書や経歴などの、

目に見えるものによって、

左右されているということ。

例えば、権威ある地位にある人の言葉は、

「そうなんだろうな」

と納得してしまうような。

 

今まではなんとなくそう思っていても、

誰かに話しても通じ合えないだろうと思っていたそのことが、

こうして書籍になって、文章になって、

私に語り掛けてくると、

大きくうなずいてしまう。

「やっぱり、そうですよね?」と。

 

「大して面白くもない作品が高評価されることがある」

という一文など、特に、

「錯覚資産によるもの」

という説明が、大きく説得力をもっていた。

 

プラスの属性値に引っ張られる、ハロー効果、

好きなものはメリット、嫌いなものはデメリットだらけと思い込む、

感情ヒューリスティックなど、

新しい考えを知ることができて、

なるほどと思った。

 

あとは、無意識が、意識を置き換えて、

「本人は公平だと信じて疑わない」

と言う箇所も、新しい考え方だった。

頭の中で何が起こっているのかは、

誰も見ることはできない。

でも、あらゆる事象を総合して判断することで、

真実に近いものが見えてくるのかもしれない。

そんなことを思わせてくれて、

目からうろこの一冊。

読んでよかった。

 

今回、どうしても紹介したかったのは、この本。

どうしても、誰かにお勧めしたくて仕方がなかった。

 

この本がどういう本かというと、

平たく言うと、「やめたい習慣を、やめる方法」。

まあ、タイトル通りだが。

なかなか、やめられないのが、悪習慣というもの。

 

私自身、以前は、ポテトチップスにはまっていて、

でもそれがなかなか、やめられなくて。

ポテトチップスをおせんべいに変えたり、

ナッツに変えたりてみても、

苦戦していた。

そこで、本書を読むことにした。

少しでもなにか参考になればいいなと思ったのだ。

ところが、少しどころではなかった。

 

この本の中に出てくるのは、

「ストーカー」とか「摂食障害」とか「過食と嘔吐」とか、

かなり特殊な悪習慣のある事例。

自分はそこまでは、と思っていたのだが、

そうした深刻な事態を治す方法を読むうちに、

「そうか、こうして治していくのか」

と目からうろこだった。

 

私たちは悪習慣を「意識的に管理」しようとするが、

本書はそうではなくて「無意識を使って管理する」ということ、

が大切だとのことでした。

確かに、お菓子をやめられなくて、

買わなくしようとか、いろいろするけど、

結局買ってしまったり。

家族の分をちょっと食べてみたり。

意識的にやめるのは、困難なんだよね。

 

そうではなくて、無意識の領域に働きかける。

「〇〇しなくて、大丈夫」という言葉を繰り返し反復して、

無意識に働きかけ、結果、無意識にやめる、

という方法で治す、ということ。

言われてみれば、繰り返し悪習慣をするから、

強固な悪習慣になっていき、

それはなかなか、やめられないのも無理はないのかもしれない。

 

この本は、抽象的な単語が多く、文章が難解だと思った。

それでも、この本を読んでいけば、

何かが変わるんじゃないかと、

本当にそう感じた。

ですから、悪習慣がある方はぜひ、

本書をお勧めさせていただきたい。

 

 

図書館で、いろいろな本を読んできた。

最近では、目次を見て、内容をさらっとみて、

なんとなく自分に合いそうな本が分かる頻度が上がった気がする。

いわゆる、はずれな本(今の自分にとって)が

少なくなった気がする。

これからも興味のある分野の本を

どんどん読んで、ご紹介させていただきたいと思っている。