冬菜かしこの「ジムと畑とボランティア」の日々

二人娘は小学生、アラフィフママのどたばたな毎日の記録。

【ボランティア】読書ボランティア、始動

昨年度、3学期は休みになってしまっていた小学校の読書ボランティア。

本年度は今日から始まり、久しぶりに児童の前に立った。

今日は小3のクラスでしたが、読んだ本はこちら。

 

 

実際にあった「ポテトチップスをお客さんに出して広めたシェフ」のお話。

あらすじは簡単で、気難しいお客さんがいて、

いくらポテトを出しても納得しなくて、

ついに業を煮やしたシェフがいたずら心で、うすーくスライスして、

塩をたっぷり振りかけて出したら、

ようやく納得してくれたというお話。

 

お客さんをからかうはずが、なんとおいしいジャガイモ料理が出来たということ。

正確にはそれ以前にレシピ本に載っていたらしいが、

お店に出して評判となり、世に広めたのはこのシェフらしい。

 

「ポテトチップス好きな人、手を挙げてー」

と声をかけると、

児童のみならず、担任の先生までしっかり手を挙げてくれた。

そして一緒にこの絵本を楽しんでくれていた。

先生も知識が増えて楽しかったようだった。

 

もともと色々なアイデアを出すのが好きな私は、

今回も児童の心をつかもうと、のっけからはりきった。

何をしたかと言うと、これ。

 

 

一番最初にこのポテトチップス袋を出して、

「これ知っている人、手を挙げてー」と言って始めたのだ。

案の定児童の心には響いたようで、

その後もしっかりと私の話に耳を傾けてくれていた。

 

いつも思っていることだが、

子供達って、ただ与えられるだけだと退屈してしまうのだよね。

時々参加させてあげることで、気持ちがだれることが少なくなるように思う。

手を挙げてもらったり、質問を投げかけたり、クイズを出したり。

そうして子供たちと一緒に作り上げていくことで、

一緒に楽しむことができるように思うのだ。

 

読んだ後に担任の先生が、

「これは実際にあった話ですが?」と聞いてくれたので、

「少しオーバーな個所はありますが、実際にあったお話です」

と説明すると、先生はご自身でも児童たちに「実際にあったお話だって」

と語りかけてくれていた。

「私自身も知識が増えました」と笑顔で担任の先生に言われ、

少し心がほっこりした今朝の読書ボランティアだった。

 

今年度は新しく読書ボランティアを始めた方も数名おられて、

読み終わった後に少しおしゃべりをした。

洋書(英語の絵本)を用意されている方、

超大判の絵本を用意されている方、

いろんな方がおられて、

「今年の新しい人たちはヤル気にあふれているなあ」

と頼もしく思えた。

 

私が読書ボランティアを始めたのは、

長女が小1だったので、もう4年前のこと。

その時と同じメンバーで永遠に続けることなど出来ないのは分かっているのだが、

新しいメンバーの人を見ていると、

ほんの少しの胸のざわざわを感じるのも事実。

実際高齢のメンバーの中には、年3回、という縛りを設け始めた方もおられる。

「皆さん、リタイヤ組だものね」としんみりと思ってしまう。

もしも私が数十年後、これを続けていたとしても、

いつまでも永遠にというわけにはいかない。

 

「入ったばかりです。よろしくお願いします」

という気楽な新人時代は終わり、

そろそろ中堅になってきたのかもしれない。

それはお気楽な私にとっては少々荷が重い事だが、

与えられた使命ならばやっていくしかない。

いつまでも新人ではいられないのだ。

 

どうせ新人の気楽さを手放さなくてはならないのならば、

次は中堅の、中堅にしか味わえない楽しさを見つけ、

それを楽しんでいこうと思っている。

それはベテランさんを見習い、

それは新人さんを導いていくこと。

それが出来るのは中堅どころだけだから。

 

時間はいつも容赦なく過ぎていくのなら、

それを味方につけていこう。

せっかくなら今の自分の持っているものをフル活用して、

楽しい毎日を過ごしていきたい。

自分にしかできない。

そんな毎日を目指して。