こんにちは、冬菜かしこです。
今日も素敵な青空ですが、強風のため洗濯物が、絶好調に回転しまくっています。
回転しまくって、床に落ちまくっています。
再洗濯はしないけどね。
さて昨日は二週間ぶりの、小学校の生け花ボランティアでした。
前回生けた梅の花が見ごろを過ぎたので、お役目を終え、
今回はいよいよ桜の枝の登場となりました。
黄色い菜の花、パステルカラーのスイートピー、白と薄紫のストック、
濃い紫のスターチス、黄色や白や薄紅の小菊、水連など、
春の華やかな色の花がそろいました。
そんな春の花々とは裏腹に、いつも使っている外用の水道は、
水が出ませんでした。
多分、水道管の中の水が、凍っているためでしょう。
仕方がないので、廊下のちょろちょろしか水が出ない水道で対応しました。
児童が出しっぱなしにしないようにとの配慮だと思いますが、
なかなかのちょろちょろ具合に、ちょっと無言になりました。
仕方ないんだけどね。
分かっているんだけどね。
そうこうしているうちに、前回の生け花の撤収と、
今回の生け花の花卉の水入れが終わり、
いよいよお花を生け始めることとなりました。
水道が凍る寒さですから、
当然、生ける私たちの指先もかなりの、ひんやり具合です。
いつだったか、「冬は指の感覚がなくなる寒さだよ」
との誰かが言っていましたが、
その言葉に嘘はありませんでした。
1月、2月は「意外と寒さは大丈夫」と順調に生けてきましたが、
ここにきて、冬の生け花の辛さをようやく理解し始めました。
「つっめたあーーーいっ!」と叫びたい気持ちを抑え、
職員室横のスペースで生けていることをわきまえて、
「寒いっですよねえ」と小声で笑顔でぼやくのが精いっぱい。
人間、こうやって、忍耐力がついていくのねと、
妙に悟った気持ちになりました。
おそらく、滝行とかするひとも、こういう寒さの中で何かを悟るのでしょう。
自ら冬の滝に向かう人に比べたら、生け花で指先がかじかむくらい、どうってこと。
私の生け花ぐらい、どうってこと。
うーん。
私にはやっぱり、どうってことあるかも、です。
こちらは木蓮の枝と、白いスイートピー、赤いアストロメリアです。
白い木蓮は、咲いたらかなりの華やかさがあると思います。
二週間後の生け花の時に、咲いた白い木蓮が見られたらうれしいな、
とちょっと期待しています。
赤い花には、白いスイートピーがいい、との師範の方のアドバイスで、
おめでたい紅白の組み合わせとなしました。
枝物はその枝の曲がり具合を生かしてね、とのことで、
枝をあっちにしたり、こっちにしたり、
楽しみながら生けていきました。
木蓮の枝も、人も、一つとして同じものはないのかもねと、
ちょっと悟ったような考えを持ってしまいました。
これって、滝行ならぬ、生け花行、のおかげなのかしら。
二つ目はお花屋さんから届いた「すでに組み合わせてあるお花」を生けました。
毎回、お花屋さんが見繕って、見栄えのするお花を届けてくださいます。
小学校が購入しているだけあって、さすがにいつも華やかで持ちの良いお花が
用意されています。
桜は枝ぶりを利用して、一本の木のように並べていき、
明るい白い花は真ん中に持って行き、足元はカーネーションでしめていきます。
後ろには大きい葉を二枚並べて、枝のすかすかを補っていきます。
少しずつ、枝物の使い方を教えてもらったので、
だんだん、コツがつかめているように感じます。
とはいえ、まだまだ師範の方の手直しがほしい私です。
こちらはうちの玄関に飾った、生け花ボランティアでいただいたお花です。
師範の方が捨てかけた梅の木の、枯れた部分を取って生けました。
濃い紫の蘭も、しおれそうでしたが、脇に寄せればまだまだいける、
と持って帰りました。
茎の短いカーネーションは正面にさして、華やかさをプラスするお役目にしました。
それぞれ茎の長い、新鮮な、生き生きしているお花ばかりではありません。
でも適材適所で、いろんなお花を自由に生けていきます。
私はそれもまた、生け花の楽しさだと思っています。
小学校でも、自宅でも、生け花の時は指がかじかみます。
それでも本職のお花屋さんに比べたら、
ちっぽけな寒さなのだと思います。
毎日家事と育児の繰り返しだと、
心の小さな負担が、まるで大きな負担に思えてきますが、
ちょっと、足を止めて周りを見てみること、考えてみることで、
大事なことで気づけるように思います。
みんな一所懸命働いている。
そのことを忘れないように、私も一所懸命に生活していきたいです。
明日も素敵な一日になりますように☆