今月も張り切って本を読んだのでご紹介します。
この本は気楽な気持ちで手に取ったのだが、
予想に反して、かなり読みごたえがあった。
まず、タイトルの「持ち家という病」なんて、
どうして「病気?」なんてつけるんだろう、
と思っていた。
ちょっとオーバーだけど、
タイトルっていうのは大体そんなものだから、そんなものかな。
と思っていた。
しかし、だ。
読めば読むほど、今までの自分の価値観が、
自分で決めたものではなく、
環境によって形成されたものかが分かり、
正直、少し怖くなった。
周りと同じことが良しとされる風潮の中、
多数の考え方や、これが当然という社会の雰囲気に飲み込まれ、
いつしか自分の意見よりも、
こうかんがえるべき、という思考回路が出来上がっていた気がする。
そして、それに気づかせてくれたのが、
この本だった。
どうして、欧米のように中古物件が良しとされないのか。
どうして、新築信仰が強いのか。
どうして、賃貸より持ち家がゴールだと思われるのか。
私たちの持ち家に対する考え方と、
社会の仕組みが、
実は密接にかかわっているということ。
読んでいて、目からうろこが、ボロボロ落ちた。
読んでみて、いろいろ考えさせられた。
いつも読んでいる禅僧の著者の本。
いつもながらとても読みやすく、
早く続きを読みたい、
早く最後まで読みたい、
と思う本。
最近、お疲れ気味の自分をどうにか奮い立たせるため、
このタイトルの本を読んだ。
全体を通して「平気な人は無理しない」
ということを感じた。
背伸びをせず、自分を飾らず、
人は変わらないし、
だからと言って、自分も無理をしない。
今のままの自分を平気で受け入れて、
それでだめならだめでしょうと、
ある意味腹をくくった生き方が、
実は自分のやりやすい生き方につながっていく。
そんなことを考えた。
本に書いてあることを、すべて実践するのは難しいかもしれない。
でも、この考え方を頭の隅に置いておくだけで、
毎日の生活がやりやすくなるかもしれないと思った。
こちらはマンガなのでわりとすぐ完読した。
この本は仕事の事について書いていたが、
これは勉強や友達とのつきあいでも、
参考になるなと思った。
自分の行う行動をしっかりと冷静に見定めて、
何を優先して行動するか、
どう考えて対処するか、
周囲にどう伝えていくか。
要するに、物事の勘所を抑えることはとても重要で、
ささいな、きにしなくていいことは、ひとまず隣に置いておいて、
重要なこと、重要になりそうなこと、
そこを抑えておくべきなのだと思った。
普段の生活では、しないといけないことが多い日もある。
周囲の人の手を借りられず、
自分で対応しなければならない日もある。
そんな切迫した状況で、
どう立ち振る舞うべきか。
その時どう考えて行動するのか。
その意識がとても大切なのだと気付かせてもらった。
今月も楽しく本を読んだな。