以前のブログで書いていたのだが、
スポーツジムを始める時に立てた自分自身の誓い。
「向こう3年は外出用の洋服は買わない」
というのを、昨年の9月に達成した。
そしてその後。
「3年達成したことだし、そろそろ洋服買うかな」
と思い始めたものの、しばらく買っていなかったので、
すっかり金銭感覚がひっくーくなってしまい、
数千円単位でも、頭がくらくらするようになった。
ということで、洋服解禁になったものの、
なんにも買っていなかったというこの4か月間。
べつに無理して何か洋服を買う必要もないし、
なりゆきでいいんじゃないかと思い始めていた矢先。
ついに今日、外出用の洋服を購入してしまった。
それが写真の通り、冬用のコート。
いつものようにジムに行った帰り、
ふらっと立ち寄った洋服屋さんで何気なく店員さんとお話しし、
「中が取り外せるコートないですか?」
と聞いて、1点だけ残っていたバーゲンで20%オフだったコート。
羽織ってみるとなかなかかわいい。
なにより、色味といい、着丈といい、中のボア素材といい、
今持っているものによく似ているのだ。
コートを羽織る私を見て店員さんが心配して、
「今着られているコートに似た感じになりますが」
と教えてくれるので、
「買い替えたいのです」
と伝えると、納得してくれたようだった。
即決しようかとも思ったが、
一応、もう一つのお気に入りのお店をのぞきに行き、
同じようなものがないことを確認して、
再びさきほどのお店に帰ってきた。
もう一度、確認するようにコートを羽織り、
そばにかけてある黒の帽子をかぶり、
鏡の前でなにげなく、いくつかポーズをとってみて、
「これだ!」と決めた。
最後に、店員さんに、中のボアを外してもらい、
一応外側だけの春用コートバージョンも羽織ってみて、
思った通りの軽さと明るさを確認して、
「これください」と決めた。
思ったより価格が低かったので、
縫製やら色落ちやら、気にかかる点がゼロではないが、
あまりにもこだわっていると買えないと判断し、
決めることにした。
レジで店員さんが作業してくれている時、
思わず言ってしまった。
「洋服を交替する時って、
私は経験ないけど、たぶん、
再婚する時に似てるんじゃないかと思うんですよね。
完全に同じようにはならない、というか。
前よりいいところもあれば、
前の方がいいところもあって。
でも完璧に同じものを求めても無理、みたいな」
店員さんはお仕事なので、
「何言ってんの?」とは言わず。
でも良く分からないみたいで、
「私も再婚とか、経験ないから分からないですけど」
と言われて。
少し微妙な表情をされてしまった。
そりゃそうだ。
今なら恥ずかしくて、赤面しそうな、
なんだかなのたとえ話。
店員さん、すんません。
私は少したとえ話を変えて、
「新しい彼氏と、元カレとを比べる時に似てる、っていうか。
前の彼氏の方が良かったとか。
今の彼氏の方が良かったとか。
いろいろあるけど、全く同じにはならない、っていうかね」
とまだまだ続けて言ってしまい。
しかし、ようやく店員さんは分かってくれたようで、
やわらかく同意の笑顔を見せてくれた。
やれやれだ。
どうしてそんなたとえ話をしてしまったのか。
もしかしたら久しぶりの買い物で、
ちょっとおかしなテンションになっていたのか。
それとも3年ぶりで、買い物がよく分からなくなっていたのか。
いずれにせよ、そんな人生論をふりかざすようなお買い物は初めてで、
最近読んでいる禅の本の影響があるとはいえ、
ほどほどにしないとな、
と思ってしまった。
恥ずかしいよっ。
さて、自宅に帰ってから、3年ぶりのお洋服を、
しっかりチェックしていった。
すると予期せぬ発見もあり、楽しめた。
実はこのコート、中のボアが外せるのは分かっていたのだが、
中のボアが単体で着られるようになっていて、
ポケットまでついていたのだ。
それが、こちら。
なんともかわいい、もこもこのコート。
つまり。
中ボアを入れて、冬用コート。
中ボアだけで、もこもこコート。
外側だけで、春用コート。
ひとつで3つの着回しが出来る超便利コートだったのだ。
(うっひょー、テンションあがるー!)
こんなおまけがあるなんて!
ほぼ衝動買いに近い今回のお買い物だが、
多分大正解だったのだと思う。
でも。
衝動買いとはいえ、
今着ているコートを買い替えるにあたって、
押さえておきたいポイント、
つまり中ボアが外せるとか、
色はカーキなどのアースカラーがいいとか、
着丈はお尻がかくれるくらいはほしいとか、
あらかじめ考えておいたのが良かったのだと思う。
この調子で、これからもしっかり考えて、
お洋服選びをしていこうと思っている。
とはいえ。
今日お洋服を買って、これにぶりがついて、
またもやお洋服を買うのが多くなってはいけないので、
「出来るだけ、追加で購入ではなく、買い替える方式で買う」
を意識しておこうと思う。
もともとお洋服が好きなので、
気を緩めると、すぐにあれこれ手を出しそう。
まずは、買う前にじっくり考える癖をつけたいと思っている。
でも、まあ、楽しかったよね。
やっぱり、なんだかんだで、お買い物は楽しい。
毎日がんばって働いてくれている主人に感謝。