先日、今年はじめての小学校生け花ボランティアに行ってきた。
ピンクのバラがとてもかわいらしく、白い菊系の小花もきれいで、
生けていると春を感じさせてくれた。
パステルの春色のかわいいお花が好きな私は、
こんな感じがとても好き。
もっと奥深い、わび錆を感じさせるお花が好きな方が、
格好がいいのかもしれないが、
やはり分かりやすいお花が好きなのだ。
春という季節に良く似合う生け花。
後方の葉がアクセントだな。
こちらもかわいらしい「ザ・春!」といった生け花。
パステルピンクのガーベラに、鮮やかな真っ黄色の菜の花、
薄黄色のスターチス。
枝物は梅を使った。
これでもかと春を思わせるものを持ってきた。
それでもごちゃつかないのは、どれもが、
淡い色調で統一されているからだろう。
最初は足もとのあしらいのお花は、
赤い実の万両を持ってこようとしていたのだが、
師範の方から、アドバイスを頂き、
黄色の菜の花をもってきた。
確かに、赤だときつい感じになるので、
こういう淡い組み合わせは素敵だと思った。
自己主張やアクセントも大事だけれど、
協調してひとつの鉢をつくる、
というのも大切かなと思った。
余ったお花はいつものように、いただいて帰った。
いただいたガーベラ、菜の花、カーネーション、ストック。
自宅の庭のバラと赤目の葉。
どれも春らしい明るい色で、
玄関にも春がやってきたような華やかさ。
こんなに明るいお花ばかりなのも、珍しい。
たまにはいいものだね。
この日の生け花では、師範の方から小さなお菓子をいただいた。
ラムレーズンのチロルチョコを5個、
地元の農園のお土産の苺ラスク。
掌にのるほどの小さなお菓子のつつみだったが、
私とボランティア仲間の女性二人の心は、
ほっこりと温かくなった。
生け花を教えていただいて、
お菓子までいただいて、
楽しいお喋りも少々。
こんなに楽しい時間を過ごすことが出来て、
とてもうれしい。
本当に、人生とは人と人との交流なのだなあ、などと、
新年早々思った次第。
目には見えない大切なものを積み上げていって、
毎日が素晴らしく彩られていくのだな、などと、
がらにもなく、しみじみとしたりした。
今年はどんなお花を生けようか。
去年よりは納得のいく生け方ができるようになるのだろうか。
上手下手ではない、早い遅いではない、
自分自身の中で、納得できるかどうか。
それが大切なように思うのだ。
あせらず、じっくりと。
お花と向き合っていきたいと思う。
人生を彩る生け花を、今年もひとつずつ。