先日、最寄り駅近くの雑貨屋さんで、帆布バックを購入した。
いわゆるキャンバス生地というもので、丈夫で長持ちが売りのもの。
前々から気にはなっていたものの、惹かれるデザインのものがなかったので、
どうしようかな、と迷っていたのだが、
駅のそばの雑貨屋さんでかわいいのがあったので、買うことにした。
写真では小さく見えますが、A4のファイルが普通に入る大きさで、
縦長なので本やノートを入れるのにも適している。
厚手の生地のものは、型崩れしにくいので、
中に入れたものが動き回らず、そこがいいなと思っている。
このデザイン、実はファスナーが付いていて、
なかには小さいながらもポケットもついていて、
私的にはかなり使い勝手がよろしい。
持ち手に色がついているのもいいし、
なによりイラストがかわいいので、
みていてうれしくなる。
更に値段が1000円ほどとあっては、
もう、主婦心がわしづかみにされてしまう。
でもまあ、一気に4個も買って帰ると、
さすがに家族全員「なんで?」となる。
私が「皆1個ずつだよー」と言っても、
やっぱり「なんで?」の表情はそのまま。
そこで「子供たちの本を入れるのに、いいかと思って」と言うと、
少し「なるほど」とはなったものの、
「じゃあ、パパのはなんで?」となって、
「パパはいつも景品の安いバックだから」と言うと、
ようやく「なるほど」と納得してもらった。
そして、ここからが本題。
このバックをどのようにして、誰がどれをもらうかを、決めるか、ということ。
この件は、少し考えた。
そして結局こうした。
まず長女に目をつむってもらい、次女に「好きなのを黙って指さして」と言う。
次に次女に目をつむってもらい、長女に「好きなのを黙って指さして」と言う。
最後に3人でせーので好きなのを指さす。
すると見事に好きなのが分かれて、晴れて3人とも好きなのを選ぶことが出来た。
いつも自分の気持ちを抑える長女の気持ちと、
いつもお姉ちゃんのを欲しがる次女の気持ちを、
どのようにしたら丸く収まるかを考えて、この方法をとってみた。
その場で考えたにしては、我ながらうまいこと、
子供らの気持ちを尊重できたのではあるまいかと、
自分で自分をほめて甘やかしている。
誰もほめてくれないもんね。
このバックは、私はジムに持って行こうと考えている。
ジムの水筒やタオルや本やスマホを入れて、
なおかつジム後にショッピングモール内をブラブラするのにも適している。
新しいバックで、ちょっとテンションもあがるしね。
ジムに通い始めてから、必要最小限の衣類しか買わなくなった私。
最初は「3年は洋服を買わない」という自分への誓いが、
守れるかどうか自信がなかったのだが、
今年の9月まであと4か月となり、
だんだんゴールが見えてきた。
そして買わない生活を続けることで、
私にも変化が出てきた。
それは「華美なものを買ったとしても、充足感は得られない」
ということ。
どんなに高価なものを買ったとしても、
それが一瞬の高揚で終わるのなら、
それは充足ではないのだろうと思うのだ。
家族4人のお揃いの帆布バックは、
1個1000円、4個でも4000円ほど。
それでも、雑貨屋さんで見かけて、ずっと買おうかどうしようか迷った末に、
一月後に買ったバックは、どうしようもなく素敵なものに見えるのだ。
ひと月考え続けたことで、
さらに愛着が湧いて、素敵に見えるのかもしれないね。
これからも、きちんと考えて、吟味して、ものを買っていこうと思う。
雑に買ったものは雑に扱うような気がするので。
ひとつひとつ、丁寧に丁寧に、選んでいこうと思っている。
モノと言えども、自分の生活を支えてくれる大切な存在だから。