冬菜かしこの「ジムと畑とボランティア」の日々

二人娘は小学生、アラフィフママのどたばたな毎日の記録。

【エッセイ】お揃いの帆布バック4つ

先日、最寄り駅近くの雑貨屋さんで、帆布バックを購入した。

いわゆるキャンバス生地というもので、丈夫で長持ちが売りのもの。

前々から気にはなっていたものの、惹かれるデザインのものがなかったので、

どうしようかな、と迷っていたのだが、

駅のそばの雑貨屋さんでかわいいのがあったので、買うことにした。

 



写真では小さく見えますが、A4のファイルが普通に入る大きさで、

縦長なので本やノートを入れるのにも適している。

厚手の生地のものは、型崩れしにくいので、

中に入れたものが動き回らず、そこがいいなと思っている。

 

このデザイン、実はファスナーが付いていて、

なかには小さいながらもポケットもついていて、

私的にはかなり使い勝手がよろしい。

持ち手に色がついているのもいいし、

なによりイラストがかわいいので、

みていてうれしくなる。

更に値段が1000円ほどとあっては、

もう、主婦心がわしづかみにされてしまう。

 

でもまあ、一気に4個も買って帰ると、

さすがに家族全員「なんで?」となる。

私が「皆1個ずつだよー」と言っても、

やっぱり「なんで?」の表情はそのまま。

 

そこで「子供たちの本を入れるのに、いいかと思って」と言うと、

少し「なるほど」とはなったものの、

「じゃあ、パパのはなんで?」となって、

「パパはいつも景品の安いバックだから」と言うと、

ようやく「なるほど」と納得してもらった。

 

そして、ここからが本題。

このバックをどのようにして、誰がどれをもらうかを、決めるか、ということ。

この件は、少し考えた。

そして結局こうした。

 

まず長女に目をつむってもらい、次女に「好きなのを黙って指さして」と言う。

次に次女に目をつむってもらい、長女に「好きなのを黙って指さして」と言う。

最後に3人でせーので好きなのを指さす。

すると見事に好きなのが分かれて、晴れて3人とも好きなのを選ぶことが出来た。

いつも自分の気持ちを抑える長女の気持ちと、

いつもお姉ちゃんのを欲しがる次女の気持ちを、

どのようにしたら丸く収まるかを考えて、この方法をとってみた。

その場で考えたにしては、我ながらうまいこと、

子供らの気持ちを尊重できたのではあるまいかと、

自分で自分をほめて甘やかしている。

誰もほめてくれないもんね。

 

このバックは、私はジムに持って行こうと考えている。

ジムの水筒やタオルや本やスマホを入れて、

なおかつジム後にショッピングモール内をブラブラするのにも適している。

新しいバックで、ちょっとテンションもあがるしね。

 

ジムに通い始めてから、必要最小限の衣類しか買わなくなった私。

最初は「3年は洋服を買わない」という自分への誓いが、

守れるかどうか自信がなかったのだが、

今年の9月まであと4か月となり、

だんだんゴールが見えてきた。

 

そして買わない生活を続けることで、

私にも変化が出てきた。

それは「華美なものを買ったとしても、充足感は得られない」

ということ。

どんなに高価なものを買ったとしても、

それが一瞬の高揚で終わるのなら、

それは充足ではないのだろうと思うのだ。

 

家族4人のお揃いの帆布バックは、

1個1000円、4個でも4000円ほど。

それでも、雑貨屋さんで見かけて、ずっと買おうかどうしようか迷った末に、

一月後に買ったバックは、どうしようもなく素敵なものに見えるのだ。

ひと月考え続けたことで、

さらに愛着が湧いて、素敵に見えるのかもしれないね。

 

これからも、きちんと考えて、吟味して、ものを買っていこうと思う。

雑に買ったものは雑に扱うような気がするので。

ひとつひとつ、丁寧に丁寧に、選んでいこうと思っている。

モノと言えども、自分の生活を支えてくれる大切な存在だから。