冬菜かしこの「ジムと畑とボランティア」の日々

二人娘は小学生、アラフィフママのどたばたな毎日の記録。

【エッセイ】冬将軍の到来とうさぎ年

先日の朝、起きたら外は真っ白になっていて、

どうやら昨夜は雪が降ったようだった。

 

子供の頃はよく雪が降っていたが、

近年は温暖化の影響からか、

あまり雪は降らないこの地方。

久々の雪に私も二人娘もちょっとウキウキしていた。

終業式の今日は、ことさら寒い朝だったが、

ちょこっとだけテンション上がり、

「行ってきまーす」の声も弾んで、

元気に登校していった。

 

さて、私はと言うと。

たまたま有休をとっていた主人が起きてから、

「今日はジム行くんでしょ?」

との言葉に後押しされて、

「行くよ」

と返事して用意したものの、

結局、外の北風の寒さにひるんでしまい、

「今日は自転車は無理」

と早々に白旗をあげて、

「今日はジムはお休みします。寒すぎます」

と主人に宣言してしまった。

 

本当は一人でのんびり、

自宅生活をエンジョイしたかっただろう主人。

少々がっかりしていたのかもしれない。

でも。

「急ぎの郵便物を持って行ってくる」

と自転車で郵便局に行ってきた後、

「さっむかったー」

とリビングに入るなり言っていて、

どうやら私の気持ちをちょっとは、

分かってくれていたようだった。

 

外に干した洗濯物は、

ものすごい勢いで回転しまくっている。

北風の音は、ビュウウウウー、とすごい音を出している。

「空気の流れなのに、北風の音すごすぎない?」

と思う位の迫力だ。

なのにガラスの吐き出し窓の向こうでは、

青空がきれいに見えて、

白い雲が群れを成して低いところを移動して、

そして冬の冷たい済んだ空気の中、

そして陽光がはじけるほどの金色の光を放っている。

 

寒いのが苦手な私は、

あたたかな部屋の中で、

このきれいな景色を見ながら、

「寒そうだな」

と思うだけだ。

 

普段はジムに行くのだが、

こうも寒いとお手上げだな。

今のご時世、

下手に頑張って外に出かけて、

コロナにでもなったら大変。

自分だけでなく、家族にも影響が及ぶので、

それは避けなければならない。

 

でも。

それもまあ、一理はあるのだが、

やはり結局のところは、

「寒いから無理ー、自転車は無理ー」

という事なのだ。

あまり張り切らず、

「健康第一」

の生活を心がけていきたいと思う。

 

さて。

12月もそろそろ末が近づいてきて。

クリスマスも近づいてきた。

娘たちは「クリスマスが雪だったら楽しいー」

などと言っていて、

「そうだねー。ホワイトクリスマスだねー」

と一応はうなずく私だが、

「でも、雪は寒いのよ」

と本音では思っていたりもする。

もちろん、二人娘のためには、

ホワイトクリスマスになると楽しいだろうとは、

心から思ってはいる。

思ってはいるが、

寒さには勝てない。

出来れば、雪は降ってもいいから、

少し積もったら早々に止んでほしいと、

そんな風に思うママなのだ。

 

玄関のドアには、クリスマスリースを飾り、

玄関内の壁にはつる木で編まれたリースをかけて、

下駄箱にはサンタクロースやトナカイの置物を置いて、

その隣には、虎の置物と、うさぎの置物を置いて、

これからのイベントを楽しみにしている。

 

来年はうさぎ年。

長女の干支のうさぎ年だ。

結婚して初めて買ったうさぎの置物が、

楽しそうに玄関をにぎわせている。

 

あっという間の12年だった。

気が付けば、長女がもう小学5年生。

早いものだ。

つい最近まで幼稚園に通っていたような気がするのに。

もう、いっちょ前に反抗期らしい口ごたえをして、

たまにママがひるむような正論を口にしたりして。

いつのまにかママがいなくても、

色々なことが出来るようになって。

あと一年ちょっとで小学校も卒業だ。

 

早いものだね。

早すぎるよね。

まだまだ。

幼いあなたのお世話をしていきたいと思うのに、

あなたはどんどん大きくなっていって、

どんどんたくましくなっていって、

そのうちに、

ママを必要とすることも

少なくなっていくのだろうね。

 

次の12年後のうさぎ年には、

あなたは24歳になっていて、

社会人となっているのだろうね。

 

その次の12年後のうさぎ年には、

あなたは36歳になっていて、

もしかしたら結婚して、

ママになっているかもしれませんね。

 

うさぎ年をあと何回、

一緒に楽しむことが出来るのか分からないけれど、

これからは一年一年をしっかりと胸に刻みながら、

過ごしていきたいなと思っている。

いつまで一緒にいられるか分からないから。

 

うさぎ年の置物は、

いつでも私に「結婚当初の青臭い自分」を、

思い起こさせてくれる。

それは決して楽しい事ばかりではなく、

切ないこともあったりする。

主人と喧嘩して実家に電話してなぐさめてもらったり、

長女が階段から落ちて怪我をしたり、

主人と二人でクリスマスプレゼントを交換して楽しんだ事だったり。

 

ほろ苦い思い出と、

胸があたたまる思い出と。

様々な思いを抱かせてくれる。

 

もうすぐ、新しい年がくる。

来年はうさぎ年。

結婚してから12年。

干支を一回りして、またうさぎ年がやってきた。

12年前のうさぎ年に、

長女を授かったあのうれしい出来事のように、

来年もまた何か楽しいことが、

待っているような気がしている。

 

「大事なのは、気の持ちよう」

きっと、楽しいことがある。

そう思うことから、

新しい年を始めてみようと思っているのだ。