こんにちは、冬菜かしこです。
いやはや、寒波が半端なくて、雪がちらついていて、
寒い年越しとなりました。
二泊三日の主人の実家帰省は、静かなものとなりました。
二年前のコロナ直前の正月帰省には、義理両親が暮らしていた主人の実家でしたが、
今回は誰もいない家への帰省となりました。
数か月前、義理の両親は心身の不調により、医療付き老人ホームに入居しました。
その時にも、私はかなり動揺していましたが、
今回は実際に家に入ってみて、義理両親不在の実感をすることになり、
何とも言えない虚無感にかられました。
今までも、年に数回ほどしか帰省しておらず、
ほどほどの交流をする程度だったのです。
喧嘩したわけでもなく、かと言って、大の仲良しと言うわけでもなく、
ほどほどの距離間の付き合いをしていたにすぎません。
それでも、気が付けばいろいろな思い出が浮かんできて、
胸がつまり、頭の中が混乱していきました。
母の日にホームセンターでお花をプレゼントしたこと、
ファミリーレストランでランチをしたこと、
デパートでパフェを食べたこと、
一緒に押し寿しを作ったこと、
スパニッシュオムレツを作ってもらったこと、
スーパーでお正月材料の買い出しをしたこと、
一緒に庭の草取りをしたこと。
「今年は寒いから、帰省しない方が良い」と、
何年かに一回は帰省を断り、
こちらの心配をしてくださっていました。
私はいつもいつも喜び勇んで帰省していたわけでもなく、
時にはおっくうに思うこともありました。
二年前の帰省も、少しおっくうに思っていたのです。
半分、嫁の義務のように感じて、主人にくっついて行ったのです。
それが、主人の実家で、義理の両親と過ごせる最後の帰省だとも知らずに。
「人と人の別れはいつも突然やってくる」
数えきれないくらいの先人の書物に書いてあることなのに、
頭にも胸にも刻み込まれていることなのに、
どうしてもっと、毎回の帰省を大切にしなかったのか。
老人ホームで面会した義理の両親は、
義理の父は元気なく、義理の母は元気でいるものの、
面会の10分が過ぎてもいつまでも話を終わろうとせず、
名残惜しそうに振り返りながら部屋に戻っていきました。
決してできた嫁ではないですが、
「たくさんの思い出をいただいたことに感謝しよう」
と思いました。
「これからは、後悔のない交流をしたい」
今の私の決意です。
明日も良い一日になりますように☆